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イタリア人と犬

今週の毎日新聞でおもしろい記事を見つけました!

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イタリア:犬の「社交性」、日本と比較 人と触れ合って大人になる

 平然とカフェや地下鉄に出入りする犬。一頭で悠然と通りを歩く犬--。日本に比べイタリアの犬がずいぶん成熟して見える。ほえ合う姿もまず見ない。大昔から犬を愛し、国民1人当たり日本の倍の犬を飼う国。答えは他者との間に緊張が生まれない、その社会性の高さにあるようだ。【ピサ(イタリア中部)で藤原章生】

飼い主に似る?

 「生後4カ月までにどれだけの人、動物に会ったかで犬の社会性は決まる」とローマ郊外で犬の学校を営むマッシモ・ペルラさん(50)は語る。牧場のような学校では、テレビや映画に登場する名犬が走り回っていた。

 「イタリア人は犬を家族とみて、ソファやベッドに乗せるがこれも善しあし。高慢になる犬も多い。ひもを引っ張る犬は、大体自分が主人だと思っている。矯正には時間がかかる」。かつての日本の犬は大体この手合いだった。はあはあ息も荒く、ひもを引っ張る。

 犬は飼い主に似るという。見知らぬ者同士話が弾んだり、さほど深刻にならずに怒鳴り合うイタリア人を映している。そもそも人間関係の緊張が少ない。

 欧州唯一の犬専門の獣医学科がある1343年創立のピサ大学では、社会性をテーマにした実験中だった。獣医生理・生化学科のアンジェロ・ガッツァーノ教授の研究は「犬の沈静化の合図」。

 実験では同性、異性間について初対面、旧知の計100パターンの5分間の出会いを録画し仕草などを分析する。7メートル四方のおりで、学生95人や研究者の犬が使われた。教授は「犬の社交性を見る世界初の実験」と言う。

 結論は9月に出るが、わかったのは(1)けんかになったのはオス同士の1組で、本気ではかまなかった(2)異性の出会いは初対面、旧知にかかわらず緊張が小さい(3)自分の鼻をなめたり、うなり声、しっぽ振りなどの「信号」は、緊張の高い同性間で顕著だった。

怒るのは逆効果

 「犬はひもにつながれたり、主人が後ろにいると、テリトリーを守ろうと攻撃的になるが、単独だと極めて友好的。特に人や動物に交じって育った犬は社交性が高い」と教授。人のように相手の目を見ず、一定の距離をとり、巧みに視線をそらしながら、横目で観察するのが特徴だ。「高音のうなり声は友好、低音は敵対を、また、しっぽをまっすぐに立て、先端部を揺らすのは相手を疑っているしるし」と言う。

 昨年まとめた別の実験「子犬の情操発達に与える乳児期環境の影響」では、生後2カ月の子犬43頭で、部屋に放置した時の反応を見た。何秒後にどれくらい鳴くかを指標に、感情の安定を見ると、人によく触られた犬ほど安定している。生後間もなく母から離され、店に陳列された犬は落ち着きがない。

 「犬を殴り、怒鳴るのは逆効果。幼い時に人、動物に触れさせ、車など雑音を聞かせて育てるのが大事」と教授は言う。

 人口5888万人(07年)のイタリアで犬を飼う世帯は約800万。2頭以上の家も多く、総頭数は日本の1252万頭(07年、ペットフード工業界)に匹敵、国民1人当たりでは日本の約2倍だ。

 プロの教育を受ける犬はわずかなのに、イタリアの犬の社会性が高く見えるのは「家族の一員として暮らしてきた面が大きい」とペルラさんは語る。

毎日新聞 2008年7月15日 東京朝刊

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私もドッグジャーナリストとして、世界15カ国の犬事情を雑誌などに書いてきていますが、それぞれの国の犬はその国柄や国民性を反映しているな~と本当に感じます。

私が犬の問題行動矯正を学んだオーストラリアは、おおらかな国民が多い。犬ものびのびとしていて、フレンドリーです。

日本では散歩中に出会う飼い主さんが、相手のワンちゃんとの挨拶に緊張してリードをぎゅっと握り締めていたり、リードをピーンと張っていたりすることもあります。でも、イタリア方式をちょっと見習って、おおらかに構えてあげたほうが、ワンちゃんは安心できるもの。ぜひ、リードはゆるめてリラックスして、子犬のころから色々な人やワンちゃんに会わせて挨拶させて、のびのびと楽しい時間を過ごしていただきたいと願います。

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