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FCIインター ドッグショーのこと。犬種の特性のこと。

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この土日の「FCIインターナショナルドッグショー」、
今回は残念ながら行けませんでした。

愛犬ミィミィの異母兄弟のノーリッチ・テリアが出陳したので、
応援したかったのですが・・・。
その「カク」くん、実はうちの幼稚園生でもあったのです!
(カクくんはほかの大会でもBOBを獲得し、すでにチャンピオン完成済み。)

昨日カクくんをハンドリングしたプロハンドラーの尾内さんには、
先月、リンリンとミィミィのトリミング(プラッキング)をお願いしました。
木場公園のすぐ近くで「ペットサロン アート」を経営されているのです。
尾内さんも、カクくんを「ほかの犬にすごく慣れていて堂々としているし、リングでも自信満々で尻尾が下がらなくて気質がいい」と褒めています。
これも、生後2ヵ月から犬の幼稚園Urban Pawsで社会化に力を入れた成果のひとつ! と、うれしく思っています♪

ドッグショーでは、その犬種らしさを評価していきます。
どれだけスタンダードに近いかという容姿に加えて、
テリアの場合、重要なのは「テリア気質」の有無。
どんなに見た目が良くても、リンクで尻尾が下がるなど
テリアの「強さ」が感じられなければ減点されるのです。
テリアはイギリスで、キツネやアナグマやイタチやネズミといった
農場などを荒らす小動物の駆除を目的に作出されました。
相手を殺すまでやる、ワイルドな犬なのです。
ちなみに、ほかに相手の動物ととことん戦う代表選手といえば日本犬。
一方、レトリーバー犬種は、
猟師が打ち落とした鳥を水に飛び込んで回収するだけの「回収犬」。
戦士ではありませんので、性格もマイルド。

それぞれの犬種は昔、人々の生活を助ける役割を担っていたので、
テリアならば「おまえんとこのテリア、どんな強いキツネにもひるまないスゲー犬だなぁ~。ぜひうちのテリアと交配してくれ」なんて会話が農夫たちの間で交わされたことでしょう。
その結果、気が強いテリアが好んで繁殖され残されてきました。
テリアは、しかも人の命令を待って動く「レトリーバー」や「セター」などと違って、
農場や学校や教会に放たれて「ひとりで勝手に相手をやっつけておいてくれ」と任されていた犬種。
群れず、自己判断でたった独りで動く戦士なので、独立心が旺盛で頑固です。
=はい、飼いにくい犬種です(笑)。

一方、いつも集団で猟師と一緒に森へ入って行くビーグルやダックスは、
チームワークが得意で群れで動くことを喜びとします。
その代わり、獲物がいることを吠えて知らせたり、
相手を吠えて追い立てたりしていたので、
声が大きくよく吠える犬が好んで繁殖されました。

でも・・・。
今は、テリアもダックスもビーグルも仕事を失い、家庭では「愛玩犬」に。
テリアに「ドッグランでほかの犬と仲良くしない。気が強くて手に負えない」とか、
ダックスやビーグルに「ひとりでのお留守番が苦手。無駄吠えがひどい」などと嘆いてみても、
何百年という歴史のなかで培われた犬種の特性を考えれば、
本来は無理な相談というか・・・犬に気の毒な注文といえるでしょう。
もちろん、しつけである程度はコントロールできますが・・・。

だから自分のライフスタイルに合った犬種選びは、とても大切だと感じます。
大声で吠えず、飼い主に従順で穏やかな性質の犬との暮らしを望むなら、
ダックスやビーグルやテリアではなく、
「愛玩犬(トイ)グループ」のなかから選ぶといいのではないでしょうか?

そんな「犬種選び」の話題を、実は来週あるFMラジオに出演して話します!
詳細が決まったらブログでお知らせしま~す。

ちなみに、私は「テリア」が大好き♪
体は小さい。
なのに、野性味たっぷりだから。
愛犬リンリンはハトを見ると尻尾を地面と水平にして体を低くします。
気配を消して相手に近づくその姿は、まるで「チーター」!
人にフレンドリーで陽気な「野生動物」。それが、テリアです。
どんなことでもへこたれない強さも持っています。
そして「石橋ってなんでしか?そんなの叩きません」というスタンス。
なんて愛らしいんだ~ぁ!!
ドジでおっちょこちょいをしてもヘラヘラ笑っている姿を見ていると、
彼らとの生活は笑いが絶えません。
たぶん、もうテリア以外は張り合いを感じられず飼えないだろうな(笑)。

さて、カクちゃんのブリーダーさんのブログにも、
今回のショーの模様が紹介されています。
http://ameblo.jp/palpatine-kennel

ちなみにテリア独特のトリミング法であるプラッキングとは、
テリアならではの硬い毛を保つためのもの。
やぶの中にガシガシと分け入っても皮膚が傷つくことのないよう、
テリアの毛は硬くなっているのです。
プラッキングをしないと、毛は柔らかくなってしまいます。
テリアらしさを保つには、硬い毛の保持も大切なのです!

あれ?
最後はなんだかテリア賛歌になってしまったわ・・・。
失礼しました。

※写真はいつもリンリンとミィミィがプラッキングをしてもらっている高日さんのいるAmiciさんのブログより借用しました。あ・・・クリスマスバージョンだ(笑)!

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