カテゴリー「ペット」の記事

体罰では、良好な信頼関係は築けません

スポーツ界では「体罰」が今、問題となっています。
そのニュースを、
犬に対しても問題は同様だなぁ・・・と思いながら見ています。

犬と信頼関係を築くうえで「体罰」は不要です。
力が強い大型犬に対しても、もちろん同じ。

犬のトレーニングにおいても、
「ほめて、自信をつけさせて、のばす」。
これが、最良です!

危険なことや人間と暮らすうえでのマナー違反に関しては、
「ダメ」と教える必要はあります。
でも、そこで「体罰」はいけません。
家族で統一した言葉(たとえば「コラ」「イケナイ」など)で、
真剣な表情で伝えるだけ。

犬は、人の感情をとても敏感に読む動物です。

だからこそ、信頼関係を築けるパートナーになり得るわけですし、
逆に「体罰」などで恐怖と苦痛を与えてしまうと
信頼関係を壊してしまうことになるのです。
犬は家族の一員であり、パートナー。

自分が犬だったら、やはり、
「体罰」でトレーニングされるより、
好ましい行動をとったのならば「そうだよ」とほめて、
決して苦痛を与えない飼い主さんのほうがいいと思いませんか?

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中央区のしつけ方教室の講師をします

お知らせです。

10月6日(土)午前中に、
浜町にて中央区主催の「犬のしつけ方教室」の講師をします。
詳しくは、中央区のホームページや広報誌をご参照ください。
http://www.city.chuo.lg.jp/koho/240911/07_08/index.html

ここ数年、ずっと担当させていただいていますが、
質疑応答コーナーでは、
「吠え」の問題を気にされている方が多いという印象です。
吠えにも、「要求吠え」「警戒吠え」「興奮吠え」など
さまざまなタイプがあり、それぞれ対処の仕方が異なります。
幼稚園でも飼い主さんにお伝えしていますが、
そのへんも、しつけ教室でお話ししたいと思っています。

今回も、いろいろなワンちゃんに会えるのが楽しみです!

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犬たちと山中湖へ

山中湖の、ドッグリゾートWoofへ行って来ました。

実は私がParisで撮影したモノクロ写真が
インテリアとして使われている、
犬と一緒に楽しめる本格的なリゾートホテルです。

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都内よりも涼しく、晴れていれば富士山が目の前に迫る大自然のなか、
広々としたドッグランを存分に駆け巡り、犬たちも大喜びでした。
屋外のドッグランは、4つ。屋内にはひとつ。
なので万が一、相性が悪そうなワンちゃんがいても、
別のところを利用すれば大丈夫という安心感もあります。
そして、もっとも山側のランには木々が茂り、
まるで山林を散策しているかのような気分に。
今回、その柵の外を走るイタチも発見しましたよ!
小動物を狩るのが本来の役割の我が家のテリア2頭、
高いところにいたのでイタチを見つけなくて・・・ほっ。
もし見つけたら、狩猟本能に火がついて大変なことになっていたかもしれません。
て、トレーナーなのだからそういうところは「マテ」で
コントロールしないといけないんですけど、
あの山林でノーリードの状態でイタチを見つけてテリア魂炸裂させたら、
ちゃんとコントロールできるかどうか正直自信がありません・・・汗;
ええと。ですね。言い訳ではなくて、あ、言い訳かもしれませんが、本当に、
どんなトレーニングされた犬でも「絶対」はない。
これだけは肝に銘じておきたいものです。

さてさて。

Woofへはベビーを連れていったので
2食付きのプランを利用しましたが、食事もおいしく、
とくにスイスから輸入した素材を使ったというパンも絶品で、
大満足です!

トイレシーツもフードボウルも持っていかないで済みますし、
スタッフの方々の対応もとても気持ちがよくて、
ぜひまた利用したいです。

そうそう、ちょうど、25mの大きなドッグプールでは
プールに飛び込んだ飛距離を競う大会をやっていたのですが、
優勝したオーストラリアンケルピーのしなやかなジャンプは
すばらしかったなぁ。
オーストラリアのドッグトレーニング留学中には、
出張先で何軒もケルピーがいるお宅にうかがいましたが、
とても活動的でエネルギー量の高い犬種なので、
ああいった競技で持ち前の運動能力を活かすのはいいですね。

うちのテリアは、なんていっても「テリア」がラテン語の「土」という
意味に由来するように、土は好きだけれども水は苦手。
プールも海も全然好きではないので、今回は(これからも?)
泳ぎませんでした。

その代わり、フリスビーに目覚めたリンリンは空中キャッチも成功♪

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いつか、WOOFでUrbanPaws合宿でもやりたいな!!



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アーバンポウズおすすめ商品

いきなりですが、最近、犬モチーフグッズを色々と仕入れています。

今日は、一押しグッズのご紹介をしてみましょう♪

① フレブルの小物入れ

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→ おもちゃ入れにも最適です。サイズはふたつあります。たためるのも便利!

② トイプーのBAGチャーム

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③ ビーグルのタオル

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→ 一番右、おしりがちょっと出ているのがポイントです☆

④ ジャックラッセルと、チワワと、ダックスのエコバッグ

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⑤ トイプーのお散歩バッグとプチがま口

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→ お散歩に出るとき、ちょっと小銭入れておくと便利なんですよね~。以前私は夏のゲリラ豪雨にあい、タクシーで帰宅するとき1000円札一枚あって助かりました。

⑥ ノーリッチ・テリア? ケアーン・テリア? のポーチ

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→ これはまさにうちのノーリッチ2頭にそっくり!! 
もちろん、私も持ってます♪ パリの街並みでしょうか?それもツボでした。

てことで、最後はうちのイタズラ娘、リンリンのイタズラの瞬間の写真をおまけに。

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ヒマワリの芽を狙ってます。なので「ア”~~~ッ」と叱ったところ。ヒマワリの種ならば人も食べるけれど、芽は・・・どうして? 野菜に見えるかしら? 2つは食べてしまいました。なので、残るひとつを守るべく、リンリンよけに鉢まわりに色々設置(笑)。飼い主さんにもよく聞かれますが、イタズラされて困るものは、安全のためにも、愛犬から届かない高い所に置くといった「対処」が大前提です! 「これはダメなもの」と言い聞かせられないので・・・。














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愛犬ミィミィの誕生日

うちのノーリッチ・テリアのミィミィ、先週3歳になりました。

大変な出産劇であったミィミィの誕生の様子は、コチラ↓をご参照ください。
(One Loveのインタビュー記事です)
http://www.onelove.cc/message_usui.html

あれから3年かぁ~、と感慨深い思いです。
自分も出産を経て、命の尊さをあらためて感じると同時に、
こうしてリンリン&ミィミィとのめぐり合いがあり、
ともに生きていることへの感謝の気持ちでいっぱいです。

で、記念に(?)、生後2カ月半の娘の横に並べてパチリ。

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ほのぼのとして見えますか?
実は、仰向けの状態で「マテ」をかけているという1ショットで・・・、
ミィミィ姉さんも娘もちょっと緊張気味です(笑)。

ミィミィ、ありがとう!!
これからも楽しい日々をたくさん重ねていきましょうね。

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園長・出産のご報告

すごく遅くなりましたが、ご報告です!
昨年11月下旬に、女の子を出産しました。

2頭のお姉さんにもまれながら、娘はすくすく育ってます。

私は、26時間かかったお産でどうやら尾てい骨を傷めたらしく、
しばらくは座ったり立ったりが「ぎっくり腰」をしたときのように
「お、お、おいっしょ~。あうっ」と声が出るくらいきつく、
2か月たつのにまだフワフワしていない椅子には座れません・・・。

ということで、皆さま、ごぶさたしておりましたが、
ようやく来週あたりには復帰できそうです!

ちなみに、2010年10月14日の記事によると、
犬と暮らした子どもはアレルギー疾患になるリスクが少ないとか。

以下、引用です。
++++++++
 [ニューヨーク 2010.10.14 ロイター] 
アレルギー疾患の家族歴がある子どもが1歳までに犬と生活すれば、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが低くなると、米国の研究チームが小児科専門誌で発表した。

同チームはまた、猫のフケや唾液、尿などにアレルギーがある子どもが猫と生活した場合は、アトピー性皮膚炎を発症するリスクが高くなる可能性があると指摘している。

研究を率いたシンシナティ大医学部のトーリー・イプシュタイン准教授は、子どもを持つ親にペットについてのアドバイスをするのは状況が複雑で難しいと説明。ただ、過去の多くの研究から犬の飼育がアトピー性皮膚炎のリスク低下と関係あると示されていると話した。

生活環境とアレルギーの関係を長期間にわたり調べたこの研究では、親にぜんそくやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の既往歴がある636人の子どもを乳児のときから追跡調査。その結果、4歳までにアトピー性皮膚炎を発症した子どもは全体の14%を占めた一方で、乳児のときに犬と生活していた184人の子どもだけをみると、9%だった。
+++++++++

私自身が犬と暮らし始めたのは、小学2年のころ。
ちなみに私は軽度のアトピー性皮膚炎を発症したこともあります。

さて、うちの娘はどうなることやら?

色々と、楽しみです。

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被災動物への寄付(義援金・フード送付)

犬の幼稚園 Urban Paws に通園している飼い主のみなさま、
そして、ショッピングやパピーパーティにいらして、
東日本大震災での被災ペットのために募金をしてくださったみなさま、
「緊急災害時動物救援本部」への寄付金を本日無事に送金しました。
3月半ば~6月末までの合計金額は【7,156円】となりました。
ありがとうございました! (※写真のとおり)

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同動物救援本部の義援金・寄付金の使い道、活動内容などは、
以下のサイトでご確認いただけます。
http://www.jpc.or.jp/saigai/

そして、実はアーバン・ポウズで販売しているドッグフードの、
「アーテミス」と「ウェナー」を、
3月20日ごろに「宮城県獣医師会」@仙台に、直接送付しました。
もしかすると(推測でしたが)、都内などの団体を経由して
救援物資が現地に届くには時間がかかるかもしれないと思ったので。
その御礼状もいただきました↓

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あらゆる形で、支援は今後も必要になります。

ちなみに、うちのノーリッチ・テリア2頭が
ここ数年プラッキングをお願いしている
移動式トリミングカー「dogold」の高日さんは、
福島の避難所まで赴き、ボランティアで犬のグルーミングをされています。

Urban Pawsに、そして自分にできる形で、
これからも情報を集めて支援をしていければと思います。

みなさまのご協力に、感謝を込めて。
以上、ご報告でした!

~最新号『BUHI』に、震災を受けての「提言」エッセイ寄稿しています~

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震災への備えと、地震速報音や地震時の対処法

東日本大震災からもうすぐ1カ月。
みなさま、そして愛犬たちはいかがお過ごしですか?

幼稚園に通っているワンちゃんたちには、
震災後、それほど極端に怖がりになったという例はありませんが、
「緊急地震速報」の音に反応するようになったワンちゃんは、
半数ほどいるということがお話をとおしてわかりました。

私は震災の日、都内の出張レッスン先のマンションの17階にいました。
高層なので、ものすごく揺れ、長い間揺れが続きました。
レッスン先ということもあって、ひごろ
「大切なことは、飼い主さんがどっしり落ち着いていること。
 それが、犬たちに『大丈夫なんだよ』というメッセージになる」
とお伝えしているのに、自分が慌てては「プロ」じゃないと思ったおかげか(?)、
まずは飼い主さんに「落ち着いてください」といい、
犬のクレートをダイニングテーブルの下へ移動させ、
「ハウス」の指示を犬に出しました。
犬はひごろからクレートが安心できる場所だと認識できているので、
あっさりハウスへ。ほ。
そして、飼い主さんとふたりでテーブルの足につかまりながら耐えました。

レッスンで疲れていたこともあり、その後の地震速報→余震中も、
ワンちゃんはクレートの中ですやすや眠っていました・・・。

さて。話は戻って、緊急地震速報に愛犬がおびえてソワソワしたら・・・。
「ハウス」と冷静に指示してクレートに入れて落ち着かせるのもいいと思います。
クレートが近くにない場合は、飼い主さんの近くに呼び戻して、
(勝手にそばまで助けを求めにきてしまうこともありますが)、
「オスワリ」させ、「ヨシ」と許可を与えてひざにのせたり抱っこをするといいでしょう。
「オスワリ」の姿勢は、犬のカーミングシグナルのひとつ。
「落ち着け、自分」だったり「落ち着いてよ、キミ」という、
犬が発するメッセージ=ボディランゲージです。
うまく活用すれば、犬たちを落ち着かせることができます。

間違っても、抱っこしながら「怖いね~。地震来たらどうしよう」などと、
不安げな様子を飼い主さんが見せないように。
カミナリや花火の対処法と同じですが、
自分のテンションが安定していない状態で犬をなだめると、
「そっか、これ(地震、カミナリ、火事?、オヤジ?)は怖いものなんだ」と、
愛犬は「学習」してしまいます。

とはいっても、あれだけの地震ではむずかしいかもしれないですけどね。
実際、私もレッスン先ではなくて、自宅で犬2頭だけという状況だったら、
「ひえぇぇ~」って慌てふためいて右往左往するだけだったかもしれません。

それから、今、心理学を少し学んでいるのですが、
自分が落ち着くためのひとつの方法として、
「私は、大丈夫」と、胸などに手をあてて
自己暗示をかけるように何度か繰り返すのも効果的だそうです。

◆プチ情報 1:
Urban Pawsでは被災動物への義援金を1階店舗で受け付けています。
ある程度集まりましたら、
「緊急災害時動物救援本部(事務局:財団法人動物愛護協会)」に寄付をします。

◆プチ情報 2:
災害時に備え、愛犬にマイクロチップを装着することをおすすめします。
(※私はかかりつけのフーレップ動物病院で愛犬に入れてもらいました)
自宅では「首輪+迷子札」がついていないことも多いでしょう。
そんなとき、様子を見ようと開けたドアからや、
留守番中に揺れによって空いた窓から愛犬が出て行ってしまったら・・・。

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開園の予定と、なにかできること

被災された方、そしてペットと被災された方へ、心よりお祈り申し上げます。

私個人、そしてUrban Pawsとしましては、

「緊急災害時動物救援本部」で募金や支援物資の提供先などが公表されましたら、

そちらを通じてなにかできることをさせていただきたいと思っております。

なお、明日火曜日からの幼稚園は通常通り営業いたします。

計画停電などもあるようなので、

その場合は随時対応を決めていく予定ですのでご了承いただければ幸いです。

最後に。

飼い主が不安な様子を見せると、愛犬にも不安な気持ちが伝わってしまいます。

余震などが続いていますが、どうぞ飼い主様も愛犬のためにも落ち着いてください。

(むずかしいことですけれども・・・ね)

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人の笑顔、犬もわかると立証されたとか!

3月2日の毎日新聞より
「犬:人間の笑顔分かります 麻布大特任助教ら立証」

この話題、とても興味深いので今月、麻布大に取材に行くことにしました。
くわしく、たっぷり聞いてきます。
あ~、ワクワクするわ~。
詳細は「愛犬の友」5月号をお楽しみに♪

犬とこうして公私ともに毎日かかわっていると、
犬は本当に人間の気持ちをよく読みとる生き物だと実感します。

「知能指数」はサルのほうがイヌより高いかもしれませんが、
「人間への共感力」はイヌのほうがサルより高いと私は思っています。

でも、人間が醸し出す全体的な雰囲気で、
気持ちを読み取っているのだとも思っていました。
たとえば、声色とか。
犬のトレーニングにおいて、
低い声で叱り、高いやさしい声でほめるというのは、常識です。
今回の実験では写真を見せるだけなので、
「声色」「におい」などの情報は犬にはないわけで・・・。
「表情」という情報だけで認識したんですよね?
これには「ふむふむ」と興味をそそられます。

やっぱり、コンラート・ローレンツ博士じゃないけど、
「犬はともだち」であり、人間のパートナーなのだと思います!

犬にはニセモノは通用しません!
飼い主さんが本当に怒っているのか、心の底では許しているけど叱るフリをしているのか、
とっても敏感に読み取っています。
「本気の付き合い」ができるパートナーであり、そうしないといけないですね。

以下、記事をコピペしておきます。
私の毎日新聞のコラム連載も、1年後にはリンクが切れてしまったので…。

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犬は人間の表情を見分け、笑顔がちゃんと分かります--。飼い主とのコミュニケーションで重要な犬のそんな能力を、麻布大獣医学部の永沢美保特任助教(動物行動学)らが実験で立証した。近くドイツの専門誌に発表する。

 愛犬家なら日々感じる犬の能力だが、永沢助教によると、種の違う動物の表情を識別するのはサルなどでも難しく、こうした実験は珍しいという。永沢助教は「犬が笑顔の意味まで読み取っているかは今回は証明していないが、生活の中で飼い主の喜ぶ姿などを見て学習している可能性は高い」としている。

 実験は2008年9月から09年10月、生後8カ月~6歳の犬5匹で実施。飼い主の笑顔と無表情の2種類の写真を並べて見せ、笑顔の方に鼻で触れたらえさを与えて訓練した。その後、飼い主が帽子や眼鏡で変装した写真で同様の実験をした結果、5匹平均で82%の高い割合で表情を見分けた。

 見知らぬ人で、飼い主と同性の10人と異性10人の写真を見せても、正答率は同性で平均78%、異性は62%だった。1人暮らしの女性に飼われている犬は男性の正答率が下がったが、家族と暮らす犬は性別に関係なく、笑顔をほぼ見分けられた。

 永沢助教は「犬は人間に近いコミュニケーションができる表れ。家庭でのしつけも無表情でせず、笑顔でほめれば飼い主の感情がより伝わるはず」と話している。
+++++ 毎日新聞、2011年3月2日

↓写真は、うちの犬の笑顔。犬もうれしいと微笑みますよね♪

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